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感動する!

「人は感動の数だけ若くなる!」ある本によると、人は感動すると脳下垂体前葉ホルモンつまり若返りのホルモンが活発に働き、若々しく魅力的になるといわれます。
では「感動」とはなんでしょう。
映画を観た時、美しい景色に出会ったとき、人の優しさに触れた時・・・心に深く響き心が動かされる瞬間、それを感動といいますね。
感動は人生において大切な感情の一つであり心を豊かにしてくれます。
 
私が経験したあることで「年令と感動」これには深い繋がりがあると確信。私が40代の頃ある本屋で偶然目にした魅力的なタイトルの一冊の本、私と同年齢の某新人作家の大ファンになった私は新著が出るたび読みました。
次作が出ないまま2~3年も過ぎた頃でしょうか、新聞の文芸欄でその作家の新刊紹介見つけた時の嬉しさ!やはり素敵なタイトルと美しいハードカバー、ワクワクしながら読みましたが途中で何度も違うなぁ…と、感じ期待外れに終わりました。
 
どうしてでしょう、あの瑞々しい文章とストーリー、魅力的な登場人物達はどこへ消えてしまったの?と思ったものでした。
残念ながらその後、数冊も最初の感動には程遠く、いつしかその作家の名前も記憶から少しずつ薄れていきました。
あれから何年経ったのでしょう・・・ところがつい先日、梅田阪急の古書通りにある一軒の立派なお店のウィンドウにあの作家の初版本が輝いているではありませんか!それも手の届かない高値で!まるで私が、若い頃の私自身に出逢ったようなそれはそれは不思議な感動のひとときでした。
 
今思えばデビューした頃の作家は若く、抜群の感性と研ぎ澄まされた感覚、書きたい思いが溢れていたに違いありません。
そしてその作家に強く魅かれた私も40代!今よりはズーッと感受性も豊かだったのでしょう(笑)。
歳を重ねるということは体の水分量と同じで“心の泉”も枯れて小さくなるのかも・・・、美しい景色や花、素晴らしい文章に出会っても“心の泉”が小さければ波紋も広がらず消えてゆく・・・感動すると言うことは心の瑞々しさではないかと思うのです。
だからこそ、年齢とは関係なくいつまでも肌と同様、心も美しい潤いで満たされたいものですね。
そのためには、良い映画や絵画展、素晴らしい音楽にも触れてみて、なによりも人とのコミュニケーションを大切にして・・・胸がキュンとなるような深い感動体験をいたしましょうね。