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私の枕詞

先日三重県の手づくりファームを訪問しました。
逢った途端「昨日も綺麗、今日も綺麗、明日も綺麗な中島さん」と明るい笑顔と大きな声!
いつも変わらぬ優しさと暖かさにホッと心が癒やされる名コンビ経営者のお二人。
私は自己紹介の時に「昨日も綺麗、今日も綺麗、明日も綺麗な中島で~す」と冗談の様に笑いながら話しますと皆がワッハッハと笑って下さいます。この素敵なキャッチフレーズ、いえ私はあえてマクラコトバと言っていますが、何年か前にこのお二人が冗談で言い始めたものでした。
 
誰が見ても美人という女性が真面目な顔で「私は綺麗」なんて言うとそれこそ嫌味でしょうが、私の場合幸か不幸かなぜか笑いという特典がついてくるのです。
今から33年前、会社を興した当時、私は一軒一軒訪問しては化粧品を販売していましたが、中には意地悪な人もいて「あんたそんな肌で化粧品を売ってるの、まずは自分の顔を綺麗にしたら?」ときつい言葉が返ってくることもありました。傷つきやすく気の弱い私は「こんなひどいことを言われるなんて、もう仕事辞める」と幾度泣いたことでしょう。ところが不思議なことにそんな日に限って「貴女のおかげで綺麗になれた」とお客様からの喜びの電話、単純な私はやっぱりこの仕事は私に向いていると奮い立ったものでした。そんな私でしたが段々お客様との会話にも慣れ、私が仕事を始めた理由(化粧品被害にあった為)等、口コミという手段ではありましたが確実に販路は広がり、おかげさまで特約店もご愛用者も広がっていきました。
 
創業より33年経った今、一番自慢できることはどんな時にも私は絶対に諦めなかったということ、例え落ち込むことがあったとしても必ず立ち上がり、今できる最良の方法を探し、実行します。
 
振り返って思うことは、もし私の肌が綺麗だったとしたら?もし私が生まれつきの美人だったとしたら?もし私に優れた経営手腕があったとしたら?これらの仮定が現実のものだとしたら今の私はなかったでしょう。だからといって今の私に満足しているわけではなく至らない自分だからこそ、もっと成長したいと願っています。例えどんなことが起きても落ち込まず、自分を信じ、いつも前を向いて笑っている「昨日も笑顔、今日も笑顔、明日も笑顔の中島さん!」を目指して…。